常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2021年7月24日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:11 駐車箇所−−1:22 林道終点−−1:35 山ノ神−−1:45 古池−−2:17 大滝−−3:04 笠原沢−−3:50 最終水場−−4:25 常念乗越−−5:17 常念岳 7:54−−8:38 常念乗越−−9:11 最終水場−−10:20 大滝−−10:40古池−−10:45 山ノ神−−10:49 水浴び 10:56−−11:00 林道終点−−11:08 駐車箇所

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2021年7月24日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場「公式駐車場」より先にも林道沿いに駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント4連休3日目に常念岳往復。鹿島槍日帰りから中一日なので疲労が残り足が重かったが、大きなタイムロスは無かった。さすが4連休で駐車場も登山道も山頂も混雑。山頂であれだけの人数を見るのは初めてかも。森林限界のミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイは来週にはかなり散ってしまいそう。常念乗越のママコナ、コゴメグサはたくさん咲いていた






駐車余地 林道終点のトイレ。前を通過するだけで照明が自動点灯する
4時前から東の空が明るくなる 常念乗越。人がたくさん
東の空は雲海で志賀高原、浅間山も見えなかった テント場以外にもテントがあったのは初めて見た
たくさんの登山者に交じって常念岳を目指す 常念小屋とテント場を見下ろす
キバナシャクナゲらしい。石楠花の種類を見分けるのは難しい 雲海からの日の出
森林限界のゴゼンタチバナ 常念岳山頂
常念岳から見た南〜西の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た西〜北の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た東〜南の展望
常念岳から見た南アルプス。かなり霞んでいた
常念岳から見た後立山
常念岳から見た立山、剱岳 常念岳から見た白山
常念岳から見た木曾御嶽 下る頃にはガスが出てきた
コケモモ クモマスミレ。長持ちしているが徐々に減っている
ミヤマダイコンソウ。来週には散ってしまいそう ミヤマキンバイはほぼおしまい
下山もたくさんの登山者 ミヤマコゴメグサ。先週は皆無だったが今週はいっぱい
ミヤマママコナ。満開状態 常念乗越
一ノ沢を見下ろす ハクサンボウフウ
ニガナ エゾシオガマ
ウサギギク オトギリソウ
ハクサンフウロ カニコウモリ。まだ咲き始めだが多数あり
どうやらオオバノヨツバムグラらしい モミジカラマツ。葉っぱがモミジのよう
マイヅルソウ。残り僅か トリアシショウマかなぁ。ユキノシタ科には間違いないだろう
クロウズコの実 クルマユリ
ミヤマアキノキリンソウ。咲き始め。多数あり 最終水場
? 最終水場に咲いていた ヤマガラシはおしまい
ミヤマカラマツ ? これもユキノシタ科だろう
オタカラコウかメタカラコウのどちらかだろう シモツケソウ。まだ咲き始め
ハクサンオミナエシも咲き始め ヨツバシオガマはもう終盤
グンナイフウロ ヤマハハコ
センジュガンビ。先週は無かったのに今週はいっぱい イブキトラノオ
ニッコウキスゲ ギボウシ。先週は全く無かったのが満開状態
開花前のソバナ チダケサシの仲間と思われる。ユキノシタ科だろう
オタカラコウかメタカラコウのどちらかだろう 胸突八丁
オオバミゾホオズキ ズダヤクシュの実
沢の中に生えている花。未だ種類が判明しない ツマトリソウ
カラマツソウ
シシウドかなぁ 大滝付近のみトリカブトが咲いていた
調べた結果、イチヤクソウ ヤマホタルブクロ
タマガワホトトギス 沢で水浴び
登山口付近のアジサイ 林道終点。たくさんのタクシーが客待ちしていた
林道脇のクガイソウ ソバナ。林道脇では開花していた
最上部の路側駐車余地 いつもの駐車余地には駐禁のコーンが
林道脇のツリフネソウ いつもより一つ下の駐車余地に駐車


・4連休の3日目。鹿島槍日帰りから中1日で疲労は抜けていないが天候はいいので再び日帰りで出かけることに。さすがにきつい山は無理なのでいつもの常念岳に決定。天気予報では日中は雷雨の可能性が高いが、早朝の涼しい時間は好天が期待でき展望も楽しめるだろう。

・暑い時期の常念岳は水が多く涼しい一ノ沢コース一択。夕方の林道沿いの駐車場は満車に近く、下の方の駐車余地にも車があったが、今日下山した登山者の駐車スペースがポツリポツリと空きがあり問題なく駐車できた。ただし、いつも利用している最上部の駐車スペースは満車&駐車禁止の赤コーンが置いてあったので、すぐ下の駐車余地に車を置いた。ここは7、8台が駐車可能で半分ほど空いていた。駐車するとすぐに猛烈な雨が降り出したが、夜半には止んでくれた。天気予報でも日付が変わる頃には止む予報になっていた。

・0時半前に起床して朝飯を食って1時過ぎに出発。山頂到着予定は5時過ぎで日の出より後になるが、写真撮影を考えると日の出のタイミングよりも1時間程度後の方が理想的だ。夜中10時半くらいにライトの光と熊避け鈴の音が林道を上がっていったので先行の登山者がいるはずだが、時間が離れすぎているので相手が途中で休憩しない限りは追い付くことは難しいだろう。まあ、急ぐことはないけど。

・数時間前まで激しい雨が降っていたにもかかわらず、1週間前よりも登山道上の水の流れは少なかった。瞬間的な雨量は多かったが時間は短かったので総雨量としては少なったようだ。先週は流れていた広い涸れ沢は今週は涸れていた。

・先行者の光が見えたのは胸突八丁を登った左岸の高巻帯であった。そして小さな沢で2人組男性に追い付いて追い越し、その後は差が広がり後ろに光が見えなくなった。鹿島槍の疲労は明らかで足が重く通常より時間はかかっているが、それでも普通の登山者よりもハイペースらしい。

・最終水場で水を補給。ここも先週より水量は減っていたが補給するのに苦労するような水量まで減ってはいなかった。

・シラビソ樹林をジグザグに登って常念乗越に到着する頃にはライト不要な明るさになっていた。山頂に向けて登山者が登っている姿がはっきりと見えるし、常念乗越で日の出を見ようと待機する多くの登山者の姿があった。でも今日は東の空は背の高い雲に覆われて日の出は遅れそうだ。残念ながら奥日光はおろか浅間山、志賀高原の山々も雲海に沈んで全く見えなかった。

・常念岳への登りも足は重かったが、それでも蝶ヶ岳方面へ縦走していく大きなザックを背負った登山者だけでなく小屋泊まりの軽装登山者を何人も追い越していく。やはり展望が開けた森林限界の方が展望が無い樹林帯の登りよりも精神的に楽である。

・常念岳山頂は通常の週末より大賑わい。北寄りの風がややあって長袖等の防寒装備を装着。背の高い雲海と霞んだ空気で富士山は山頂部のみ微かに見える程度で八ヶ岳も霞んでしまい、南アルプスは甲斐駒〜間ノ岳が霞んで見えるだけで、それ以南は見えるかどうか微妙なほど霞んでいた。でも中央アルプスや木曾御嶽は良く見えていた。北に目を移すと頚城山脈は雲の中で見えないが、後立山以西は全て見えていた。

・さすが4連休だけあり次から次へと登山者がやってきて山頂は常時賑わっていた。昨年は皆無だったツアー団体の姿も。山は徐々に例年の姿を取り戻しつつあるようだが、山小屋の定員は減らしたままだろうし完全予約制も昨年と変わらない。小屋によってはテント場でさえ週末は要予約(常念小屋は不要)。この状態がずっと続くのか、それともコロナ以前に戻るのかは分からない。

・今日は雲海が広がっていたのでガスが上がってくるのが早いだろうと予想したがその通りとなり、7時過ぎから後立山方面が徐々に見えなくなり、そのうちに蝶ヶ岳の稜線にも雲がかかるように。常念乗越にもガスが流れるようになり8時前に下山を開始。

・最近恒例の下山時の高山植物の探索&撮影。今回は前常念岳への尾根を少し入って花を探したが、この程度の距離では植生に大差なしだった。常念岳の森林限界以上ではミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、クモマスミレが多く見られるが、ミヤマキンバイは終盤で大半のものが散っていた。ミヤマダイコンソウはまだ花を付けていたがピークは過ぎ、おそらく来週には多くが散ってしまうだろう。クモマスミレは低く小さく目立たないが花が長持ちするようで、まだ大丈夫。常念乗越付近では先週はごく僅かだったミヤマママコナは多数顔を出していた。ミヤマコゴメグサは先週は一輪も見られなかったのが群落を形成していた。高山植物の成長は驚くほど速いようだ。

・山頂から常念乗越までの下りでも多数の登りの登山者とすれ違った。常念乗越で休憩中の登山者も多数あり。まだ午前の早い時間なのでテント場のテントは少ないが、おそらく夕方には満杯になるだろう。

・常念乗越〜最終水場ではエゾシオガマ、コバイケイソウ、ウサギギク、ニガナ、オトギリソウ、ハクサンフウロ、ハクサンボウフウ、カニコウモリ、モミジカラマツ、マイヅルソウ(残り僅か)、クルマユリ、ミヤマアキノキリンソウなどが見られた。最終水場では初めて見る薄紫色の花を発見したが種類は不明。ネットで種類を特定するのはなかなか手間がかかる。おまけにネットの情報には間違いがままあるので複数の情報や信頼できる情報源での再確認は必須だ。かくいう私の記録でもおそらく間違いがあるだろうけど(笑)。

・最終水場〜胸突八丁ではミヤマカラマツ、シモツケソウ、ヤマハハコ、ハクサンオミナエシ、ヨツバシオガマ、グンナイフウロ、イブキトラノオ、センジュガンビ、ニッコウキスゲ、ギボウシ、オタカラコウかメタカラコウのどちらか、ソバナの蕾などが確認できた。

・胸突八丁より下部ではオオバミゾホオズキ、ツマトリソウ、カラマツソウ、トリカブト、イチヤクソウ、ヤマホタルブクロ、タマガワホトトギスなどが見られた。林道沿いでは名前が分かる花ではクガイソウ、ソバナ、ツリフネソウなどが咲いていた。もうこの辺では山野草の部類なので全ての花の種類を調べるのは手間がかかり過ぎて断念。

・常念乗越からの下りでも多数の登山者とすれ違い、狭い場所での待ち時間が馬鹿にならないくらいだが、小さな花を探すにはちょうど良かった。稜線ではガスがかかり始めていたが、山から離れると雲が消えて日差しが強く樹林帯でも暑かった。でも一ノ沢コースは水が多いので濡れタオルの水補給には最適で、水の存在で気温が下がる場所もあり三股からのコースよりはだいぶ涼しいだろう。山ノ神を過ぎて次の沢で登山道を離れて水浴びしてから下山した。林道終点には数台のタクシーが予約客待ち。登山指導所にも人が入り、夏山シーズンが本格化した感満載だった。林道脇の駐車余地には多数の車が駐車。今回利用した駐車余地も出発時より車が増えていた。

 

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